【共働き家庭の味方】仕事と制度の活用まとめ ― 育休・時短勤務・手当・公的支援の上手な使い方 ―

はじめに:がんばりすぎない働き方を選ぶ時代へ

出産・育児・介護など、ライフステージが変わるたびに
「仕事をどう続けるか」で悩む人は少なくありません。

私自身も、家族の介護と育児が重なった時期に、
「もう働き続けられないかもしれない」と感じたことがありました。

でも、制度をきちんと理解して使えば、
働き方の選択肢は思っているよりもずっと広い

このページでは、実際の経験をもとに、
✅ 育児・介護に使える制度
✅ 仕事と家庭を両立するための働き方の工夫
✅ 手当や補助金の活用方法
をまとめています。

無理をせず、「続けられる働き方」を見つける参考になれば嬉しいです。


🧭 仕事と家庭を両立するための制度まとめ

▶ 育児休業制度を正しく使うポイント

育児休業は「取れるかどうか」だけでなく、どう活用するかが大事。

  • 出産前からの手続き準備
  • 配偶者と育休期間をずらして取る「パパママ育休プラス」
  • 育児休業給付金(最大月収の約67%)

特に2023年からの改正で、「出生時育児休業(産後パパ育休)」も登場。
夫婦で分け合うことで、負担をかなり減らせます。

👉 関連記事:育休制度をフル活用するためのチェックリスト


▶ 時短勤務・フレックスタイムを上手に使う

育休明けの一番の壁は、「勤務時間の確保」。

私も最初は、復帰後の働き方をどう調整するかに悩みました。
でも、時短勤務やフレックスタイム制度を組み合わせれば、
「朝の送り担当」「夕方のお迎え担当」など、家庭の流れに合わせた働き方が可能です。

  • 小学校入学まで時短勤務が可能(法律で保障)
  • フレックス制度は職場次第で使える幅が広い
  • テレワークも育児・介護両立に有効

👉 関連記事:時短勤務とフレックスを両立させる働き方のコツ


▶ 介護休業・介護休暇制度の使い方

家族が介護を必要とするようになると、急に「時間」と「心」の余裕がなくなります。
でも、介護を理由に仕事を辞める前に、制度を使う選択肢を考えてほしいです。

  • 介護休業:最大93日まで取得可能(分割可)
  • 介護休暇:年5日まで取得可能
  • 介護休業給付金(賃金の67%支給)

私の場合、義母がALSを発症したときに介護休暇を使い、
一時的に在宅勤務へ切り替えることで、心身のバランスを保てました。

👉 関連記事:介護休業・介護休暇の使い方まとめ


💰 家計を支える手当・給付金まとめ

▶ 働きながらもらえる給付金一覧(2025年版)

意外と知られていない「働きながらもらえるお金」。
代表的なものを紹介します👇

制度名対象内容
育児休業給付金育休取得者休業中賃金の67%(6か月以降は50%)
介護休業給付金介護休業者賃金の67%を最大93日分支給
出産育児一時金妊婦・家族1児につき50万円
高額療養費制度医療費高額時自己負担上限を超えた分が戻る
児童手当子育て世帯月1万〜1.5万円(所得制限あり)

👉 関連記事:働きながら受け取れる給付金まとめ


▶ 税金・社会保険料の優遇制度を理解する

育休や時短勤務を取るとき、収入が減って不安になることもあります。
でも、社会保険料の免除・減額などで、実は家計への負担はかなり軽減されます。

  • 育休中の社会保険料免除(健康保険+厚生年金)
  • 住民税は前年所得ベース(翌年分に注意)
  • 配偶者控除・扶養控除の見直し

👉 関連記事:育休・時短勤務中の税金と社会保険料の仕組み


🧘‍♂️ 無理しない働き方を続けるために

▶ 職場とのコミュニケーションで差がつく

制度があっても、実際に使えるかどうかは「職場の雰囲気次第」。
だからこそ、早めの相談と情報共有が大切です。

  • 上司や人事に「段階的復帰」を提案する
  • チームに負担をかけすぎない範囲で調整
  • 無理せず「お願い上手」になる

実際、私は「週3出勤+在宅2日」の働き方を交渉し、
家庭との両立がかなりしやすくなりました。

👉 関連記事:無理せず制度を使うための職場への伝え方


▶ 自分の「軸」を持つことがいちばんの制度

どんなに制度が整っていても、
「自分がどう生きたいか」「どんな働き方をしたいか」がなければ選べません。

家族との時間、キャリア、健康、心の安定。
何を優先したいのかを言語化することが、制度を上手に使う第一歩です。

👉 関連記事:キャリアと家庭の両立を考えるワークシート


🌿 おわりに:制度を「使う勇気」を持とう

日本の制度は、知っている人だけが得をする仕組みです。
逆に、知らなければ「取れたはずの支援」を逃してしまうことも。

私も最初は制度を調べるだけで精一杯でしたが、
実際に使ってみると「こんなに支えられていたんだ」と実感しました。

無理せず、助け合いながら働き続けるために、
あなたにも「使う勇気」を持ってほしいです。


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