はじめに:トリプルケアの現実
「仕事と育児で手一杯なのに、介護まで重なってどうしたらいいかわからない」
「頑張っているつもりなのに、どれも中途半端で職場や家族に申し訳ない」
そう感じたことはありませんか?
近年、「仕事・育児・介護」を同時に担う人(ダブルケアラー/トリプルケアラー)が増えています。
私自身もその一人。義母のALS介護、義父の認知症介護、そして小さな子どもの育児と仕事を同時に抱え、
「もうどうしたらいいかわからない」と思った時期がありました。
けれど、少しずつ整理を重ね、支援を受けることで生活のバランスを取り戻すことができたのです。
この記事では、そんな経験をもとに、**両立で悩んだときにまず始めてほしい「整理のステップ」**と、
そこから広がる4つのテーマ(家事・介護・仕事・心のケア)への道しるべをまとめます。
Step1. まずは「書き出す」ことから始めよう
頭の中で「大変だ」「どうしよう」と考えるだけでは、混乱は増すばかりです。
最初の一歩は 「見える化」。紙やスマホのメモに、自分の状況を整理してみましょう。
書き出すポイントはこの3つ:
- 介護:誰を介護している?頻度・病状・支援内容・困りごとは?
- 育児:子どもの年齢・お世話の時間・サポート状況・負担感は?
- 仕事・家事:勤務時間・業務量・家庭での家事分担はどうなっている?
頭の中のもやもやを外に出すことで、
「何が一番負担なのか」「どこに支援を頼めそうか」が少しずつ見えてきます。
Step2. 「今の自分にとって一番大事なこと」を決める
仕事も育児も介護も、どれも大切。
でも、すべてを完璧にこなすのは不可能です。
だからこそ、「今の最優先は何か」を決めてみましょう。
例:
- 今は子どもが小さいから、成長をしっかり見守りたい
- 親の介護が進んでいるから、そちらを優先したい
そして、「今はやらなくてもいいこと」「他の人に任せられること」もリスト化します。
それだけで、気持ちに少し余白が生まれます。
Step3. 他人と比べない
SNSや周囲の人を見ると、「自分だけできていない」と感じてしまうことがあります。
でも、あなたと同じ状況の人はひとりもいません。
家庭環境・職場・サポート体制——
条件が違うのだから、比べても意味がないんです。
比べるべきは「他人」ではなく、「昨日の自分」。
昨日より少し楽に、少し前向きになれたら、それで十分です。
Step4. 整理できたら「キーマン」に相談する
状況を整理したら、次は 関係者に共有 しましょう。
- 職場 → 上司や人事に伝え、業務調整を相談
- 介護 → ケアマネジャーや自治体に連絡
- 育児 → パートナーや保育園・学校と話し合い
自分の中で抱え込まずに伝えることで、
初めて「支援」が動き出します。
ここから先に進みたい方へ:4つのテーマ別まとめ
両立を支えるには、「心・仕組み・サポート」をバランスよく整えることが大切です。
以下の4つのテーマ別まとめ記事で、より具体的な工夫を紹介しています。
🏠 家事・育児を効率化する工夫
→ 家事育児の工夫まとめ ― 無理しない暮らしの整え方
家事代行の体験談や時短家電、育児補助金など、日々を軽くする工夫を紹介。
👵 介護との向き合い方
→ 介護との向き合い方まとめ ― 家族と自分を守る介護の工夫
義母ALS・義父認知症の経験から、レスパイトケアや時間管理のヒントを紹介。
💼 仕事と制度の活用術
→ 仕事と制度活用まとめ ― 続けられる働き方のヒント
働きながら支援制度を活用するコツや、休職・復職のポイントをまとめ。
💖 心のケアとセルフメンテナンス
→ 心のケアまとめ ― 頑張りすぎないための自分時間のつくり方
「自分を後回しにしない」ためのメンタルケア術や相談窓口を紹介。
おわりに:整理は「諦める」ことではなく、「選ぶ」こと
仕事・育児・介護を同時に抱えると、
「全部ちゃんとやらなきゃ」と思いがちです。
でも、整理とは“諦める”ことではなく、
“自分と家族のために、選ぶこと”。
まずは「書き出す」ことから、少しずつ整えていきましょう。
その小さな一歩が、心の余裕と笑顔を取り戻す第一歩になります。