育休制度をフル活用するためのチェックリスト|申請・給付・復職までの手順

仕事と制度の活用

育休を取ると決めたけれど、「何をいつやればいいの?」と不安な方へ。 出産前のバタバタ期に申請漏れや手続き遅れで損をしないための、実用的なチェックリストをまとめました。初めて育休を取る方はもちろん、二度目以降の確認にも使えます。


目次

  1. 育休前にやっておくべきこと(チェックリスト)
  2. 育休中に活用できる制度・サービス一覧
  3. 育休後(復職前)のチェックリスト
  4. 実務のコツとよくある落とし穴
  5. まとめ

1. 育休前にやっておくべきこと(チェックリスト)

出産前〜育休開始直後の準備は重要です。以下は必ず確認しておきたい項目です。期限の目安も併記しました。

項目内容期限の目安
会社への育休申請育休開始日の1ヶ月前までに申請(就業規則を確認)。書面提出が必要か事前に確認。妊娠8ヶ月頃〜
出産手当金の準備健康保険(協会けんぽ・組合保険)に出産手当金の申請方法を確認。受給条件をチェック。出産前(産休中に申請)
育児休業給付金の流れ確認雇用保険の対象かを確認。申請は原則、会社(事業主)経由でハローワークへ。育休開始後、速やかに
社会保険料・住民税の扱い育休中の保険料免除や住民税の支払方法を会社・市区町村で確認。育休前
パートナーとの育休スケジュール調整パパ・ママ育休の組み合わせで給付期間が変わる。家計シミュレーションも実施。妊娠後期〜
保育園・一時預かりの情報収集希望エリアの保育園の申込スケジュールを把握。見学予約も早めに。妊娠中〜育休中

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2. 育休中に活用できる制度・サービス一覧

育休中に活用できる代表的な制度を整理しました。使えるものは積極的に活用しましょう。

  • 育児休業給付金:育休開始から最初の6ヶ月は原則賃金の約67%、以降は50%(制度改定や条件により変動)。会社とハローワーク経由の申請が必要。
  • 社会保険料の免除:育休中の厚生年金・健康保険料が免除になる場合あり(事業所手続きが必要)。
  • 児童手当:0〜15歳の子どもに支給(市区町村で申請)。
  • 自治体の育児支援:家事代行補助・一時預かり・産後ケアなど。市区町村ごとに内容が異なるので要確認。
  • リモートワーク・時短制度:職場に制度があれば、部分的な勤務を検討することも可能。

3. 育休後の復職準備チェックリスト

復職前にやっておくとスムーズな項目をまとめました。

項目内容時期の目安
保育園の申し込み・見学人気園は空きがない場合が多い。待機情報や見学時のチェックポイントを押さえる。育休中〜復職3ヶ月前
職場との復帰相談時短勤務・フレックス・在宅など、具体的な復職プランを上司・人事と調整。復職2ヶ月前
家事分担の見直し家族で具体的に分担表を作る。外部サービス(家事代行・食材宅配)導入の検討も。復職1ヶ月前
通勤・生活リズムの調整実際の通勤時間を計測し、朝の動線をリハーサル。睡眠リズムを復職向けに整える。復職2〜3週間前

4. 実務のコツとよくある落とし穴

  • 申請は「余裕を持って」動く:書類不備や確認連絡で時間がかかることが多いです。期限ギリギリに提出しない。
  • 会社の窓口を早めに確認:人事担当や総務の対応フローを事前に聞いておくと安心。
  • 給付・振込のタイミングを把握:育児休業給付金は申請後に支給されるため、預金残高は余裕を持たせる。
  • 自治体の制度は頻繁に更新される:市区町村のWEBページや広報、電話窓口で最新情報を確認。

5. まとめ:制度を知ることは「自分と家族を守ること」

育休は「休み」だけでなく、家族の生活を整えるための重要な準備期間です。事前にチェックリストを確認し、必要な申請や準備を進めることで、出産後の不安を大幅に減らすことができます。

まずやること(優先順位)

  1. 会社に育休申請の流れを確認する
  2. 育児休業給付金の申請方法と必要書類を準備する
  3. 保育園や自治体支援の情報収集を始める

※本記事は一般的な情報をまとめたもので、最新の制度内容は各自治体・年金機構・ハローワークでご確認ください。


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